病気になると熱が出たり、咳が出たり、お腹をこわしたり、とてもつらいですよね。 つらそうな子どもを看病することはとても心配です。 「カゼ」 もこじれれば気管支炎や肺炎になったりして入院しなければなりません。
日本でも今から何十年か前まで 「カゼ」 がこじれた肺炎などで、 たくさんの子どもたちが命を落としてきました。 現在は感染症で命を落としてしまう子どもは ほとんどいなくなったことを思うと、日本の子どもの医療の進歩は目を見張るものがあります。 現在の日本の子どもの医療は、病気になってしまっても治す手段がたくさんあります。 しかし、病気になったらつらい思いをするのは子どもとその家族なのです。 「病気にならないこと」、これが一番なことです。
では、かからないこと病気にかからないために私たちは何ができるのでしょう。 「よく手を洗う」・「うがいをする」・「体を鍛える」 ... どれも正解です。 しかし、病気にかからないようになる一番有効なもの、 それが 予防注射 です。
保護者の方には 「自然にかかってしまったほうが、より免疫が強くなる」 とか、 「予防接種の副反応が心配」 とか、「うちの子は特別な体質で予防接種にあわない」 とかおっしゃる方が時々あります。 確かに一理あるようにも思えますが、つらい思いをしなければいけないのは結局子どもたちです。
「予防接種の副反応」、「予防接種のあわない体質」 も確かにありますが、かなり少数派です。 正しい予防接種の知識を持って専門医に相談すれば、回避できることが多いのです。
そして、一番忘れてはいけないものがあります。 それは病気を他の子どもにうつしてしまうことです。 たった一人が病気になってしまうために保育園や幼稚園、学校が学級閉鎖となりみんなが困ってしまう、ということはなるべく避けたいものです。
子どもたちがなるだけ病気にかからないようになるため、予防接種は任意のものを含めて全て打ちましょう。 これは、どの小児科専門医も訴えていることです。 予防接種をするにあたって心配なことは積極的に納得がいくまで、 小児科専門医に聞いてください。
通常の予防接種の推奨日程はこちらの通りです。 適応の時期が外れてしまったり、どのような順番で打っていくのが効果的か、 個人的に心配なことがある時はご相談ください。